食まとめ

ミャンマー料理の代表メニュー

この記事のサマリ

ミャンマー料理は、お米を主食に、ご飯に合うおかずを何品も並べて食べる料理です。まず覚えたいのは、煮込みのおかず「ヒン」、朝ごはんの定番の麺「モヒンガー」、お茶の葉の和え物「ラペットゥ」の3つです。

みんがらーばー!MyandemyのTsuzumiです !
本日も読んでいただきありがとうございます。
ミャンマー料理と聞いたら皆さんは何を思い浮かべますか?実は東南アジアの中でもかなり馴染みのない料理かもしれません。
タイ料理やベトナム料理のお店は街でよく見かけますが、ミャンマー料理のお店はまだそこまで多くはありません。それでも、ミャンマー料理はお米を主食に、ご飯に合うおかずを何品も並べて食べるスタイルで、日本人にとっては意外と親しみやすい料理です。
ということで今回は、ミャンマーの代表的な料理を、特徴とあわせて紹介します。

1. ミャンマー料理の特徴

ミャンマー料理の特徴は油たっぷりのおかずとともに粘り気の少ないインディカ種のご飯をたくさん食べることです。しかし、民族によって料理の味付けや料理方法は大きく異なります。
中には油をほとんど使わず、塩や漬物のみで味付けしたようなシンプルな料理を食べる民族もいます。また、お茶の葉を食べるのもミャンマー料理の特徴です。

2. ミャンマー料理ってどうやって作るの?

ミャンマーの一般的なおかずの料理法として以下のようなものが挙げられます。

①「スィービャン・ヂェッ(油戻し煮)」

石臼でつぶしておいた生姜、ニンニク、玉ねぎ、唐辛子をたっぷりの油で揚げ炒めます。そこにあらかじめ一口大に切って下味をつけておいた肉や魚等の具材と水を入れ、じっくりと煮込んで煮汁の水分を飛ばし、油のみになったら完成です。
柔らかく煮込んだ具材だけでなく、そのうまみがしみ込んだ油も食べるのが特徴です。

②「スィーチャンイェーチャン・ヂェッ(水、油残し煮)」

油を減らし水を多く入れて煮込んだものです。

③「スィー・ヂェッ(油煮)」

ニンニク、玉ねぎを炒めた油です。様々な料理で調味料としてつかわれます。

3. ミャンマーの代表メニュー一覧

モヒンガーမုန့်ဟင်းခါး
オンノ・カウスエအုန်းနို့ခေါက်ဆွဲ
ラペットゥလက်ဖက်သုပ်
ヒンဟင်း
シャン・カウスエရှမ်းခေါက်ဆွဲ
パラーターပလာတာ

①モヒンガー(မုန့်ဟင်းခါး)

ナマズなどの川魚で作ったスープをかけた米粉の麺料理です。ミャンマーの朝ごはんの定番として愛されています。上には卵やひよこ豆のてんぷらなどが乗っており、好みでライムや唐辛子をかけて食べます。

②オンノ・カウスエ(အုန်းနို့ခေါက်ဆွဲ)

小麦粉の麺にココナッツミルクのスープをかけた料理です。モヒンガーと同じく、ミャンマーの朝ごはんの定番として愛されています。

③ラペットゥ(လက်ဖက်သုပ်)

発酵させたお茶の葉(ラペッ)をニンニク、唐辛子、塩、ライム、油等で味付けをして、干しエビや揚げ豆、キャベツやトマトとともに和えた料理です。冠婚葬祭や来客用のもてなしとしても出される伝統料理です。山間部のお茶、沿岸部のエビ、平野部の豆など異なる文化や地域のものが混ざった料理です。

④ヒン(ဟင်း)

カレーに似た煮込み料理です。鶏肉や豚肉、牛肉に魚を入れたものなど、さまざまな種類のヒンがあります。具だけではなく、煮込んだ油をご飯にかけて一緒に食べます。

⑤シャン・カウスエ(ရှမ်းခေါက်ဆွဲ)

トマトと鶏肉を使った麺料理です。モヒンガーやオンノ・カウスエはビルマ系の料理ですが、シャン・カウスエは名前の通り、シャン系の料理です。ミャンマー国内でもシャン族の食文化はかなり浸透しています。

⑥パラーター(ပလာတာ)

発酵させていない小麦粉の生地に油を練りこみ、薄く延ばして多めの油で焼いたものです。インドでも食べられていますが、インドではカレーにつけることが多いのに対し、ミャンマーでは豆のペーストや砂糖をかけて食べます。コーヒーや紅茶と一緒に食べることが多いです。

4. ミャンマー料理の味は?辛い・油っこい・臭い?

ミャンマー料理は油っこいものが多いです。前述したように油戻しや油煮といった方法でたくさんの料理が作られています。ただ、すべての料理に油を多用するわけではなく、豆や野菜をふんだんに使ったさっぱりとした味付けのスープや和え物も頻繁に食べられます。
また、酸味をつけた料理や少し辛いものもあります。ただ、個人的にはタイ料理の方が辛い印象を持っています。しかし、民族によって味付けが大きく異なります。例えば、バングラデシュと接するミャンマー西部のラカイン州の伝統料理は南アジアの影響を大きく受けており、香辛料や唐辛子等を用いた味付けが多くあります。
ミャンマー料理によく使われる「ンガピー」(魚やエビを発酵させたペースト)や、それを煮溶いたディップ「ンガピーイェー」を用いた料理もあるため、匂いが少し苦手に感じる人や臭いと感じる人もいるかもしれません。

5. 食べ方と食堂のスタイル

ミャンマーではご飯はフォークとスプーン、麺料理は箸やレンゲで食べられます。ただ、中には手を使って食べる人もいます。日本と違う点としては、モヒンガーなどの麺料理は、麺をレンゲで短く切って、スープと一緒に食べます。また、屋台やプラスチックの椅子と机を並べただけの軽食堂が至る所にあります。特に朝は出勤前の人々でにぎわいを見せており、モヒンガーやオンノ・カウスエなどが定番として頼まれています。

6. 食べるときのマナーは?注意することは?

基本的には厳しいルールはありません。ただ、イスラム教徒が営む、豚肉を使わないお店などもあります。また、年長者を敬う気風が強いため、同席者にお年寄りがいる場合は年長者が食べ始めてから食べるなど敬意と遠慮を示した方がよいです。

7. ちょっと珍しいミャンマーの食べ物

ミャンマーでは昆虫が食料として市場に売られています。スナックとして食べる人もいるようです。加えて、ミャンマー東部のシャン州周辺を中心に暮らすシャン民族は粉納豆や豆腐など日本食と似たようなものも食べたりしています。ただ、豆腐はひよこ豆の粉を使って作られることが多いです。

8. お菓子と飲み物

喫茶店が町中にたくさんあり、甘いものを食べながら人と話すことのできる場になっています。コンデンスミルクをたっぷり入れた甘い紅茶やインスタントコーヒーなどに加え、小麦粉で作ったインド系のパン、ナンやパラーター、中国系の揚げパン等を食べることができます。椰子砂糖やココナッツミルク、もち米を用いたお菓子もたくさんあります。

9. 日本でミャンマー料理を食べるには

東京の高田馬場周辺にはたくさんのミャンマー料理店が並んでいます。ビルマ族に限らず、シャンやカチンなど様々な民族の料理があり、特に高田馬場は「リトルヤンゴン」とも呼ばれています。

よくある質問

ミャンマー料理はタイ料理と似ていますか?

似ているものもありますが、ミャンマー料理は油が多いのが特徴です。また、さまざまな民族で構成されているため、民族によって全く異なった料理があるのが特徴です。

ミャンマーの人は毎日カレーを食べているの?

ヒンと呼ばれるカレーに似た煮込み料理もありますが、スープや麺料理などほかのものも食べられています。

ベジタリアンでも食べられますか?

豆や野菜を多く用いた料理も多くあります。イスラム教徒の方など宗教上の理由でベジタリアンの人もいます。

ミャンマー料理は家で作れますか?

日本の食材で作れるものもたくさんあります。また、専門店に行くとキットなども買うことができます。

終わりに

ミャンマー料理は、お米を主食に、ご飯に合うおかずを何品も並べて食べる料理です。まずはこの3つを覚えておくと、お店でメニューを見たときに迷いません!

  • ヒン:肉や魚を油とスパイスで煮込んだおかず
  • モヒンガー:魚のスープに米麺を入れた朝ごはんの定番
  • ラペットゥ:お茶の葉を豆やナッツと和えた料理

東京・高田馬場には「リトルヤンゴン」と呼ばれるほどミャンマー料理のお店が集まっています。食べに行ったら、ぜひミャンマー語で「おいしい(စားလို့ကောင်းတယ်/サーローカウンデー)」と伝えてみてください!きっとお店の方も喜んでくれるはずです!
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。次回もお楽しみに!ကျေးဇူးတင်ပါတယ်ရှင့်။

参考文献(3件)

書籍

  1. 伊東利勝編(2011). ミャンマー概説. 株式会社めこん
  2. 田村克己・根本敬編(1997). 暮らしがわかるアジア読本ビルマ.河出書房新社
  3. 田村克己・松田正彦編(2013).ミャンマーを知るための60章.明石書店

Myandemy Japanについて

Myandemy Japan株式会社は、日本で学び、働きたいミャンマーの若者を支援する会社です。日本語を学ぶだけで終わらせず、その力を留学や就職といった次のステップにつなげることを目指しています。主な事業は、キャリア支援アプリ「myandemy.ai」の開発・運営、学習者のレベルに合わせたオンライン日本語授業、進学先の学校選びから出願準備までを伴走するキャリアコーチングです。また、ミャンマーの料理や衣装などを体験できる文化交流イベントも企画し、日本の方にミャンマーを身近に感じてもらう活動にも取り組んでいます。また、その経験を、企業の営業・マーケティング・事業開発にも活かしています。

執筆

Tsuzumi

Myandemy インターン(東京外国語大学 言語文化学部でビルマ語を専攻)

言語オタクで、ロシア語やタイ語も勉強中。

日本語を学ぶミャンマーの人へmyandemy.ai で、JLPT対策もAIチューターへの質問も、ビルマ語で。アプリを見る