情勢と安全時事

ミャンマーの治安と渡航情報

この記事のサマリ

ミャンマーの現在の治安に関しては決してよいとは言えません。外務省の危険レベルではヤンゴン、ネーピードーともに危険レベル2(不要不急の渡航中止)に指定されています。

時事の記事です。内容は 2026.10.26 時点の情報で、公開後も定期的に更新します。

みんがらーばー!MyandemyのTsuzumiです!
本日も読んでいただきありがとうございます。

黄金に輝くシュエダゴンパゴダをはじめとするたくさんの仏塔や、3000以上の仏塔が並ぶバガンの遺跡。ミャンマーは少し前まで、観光でも経済でも注目をあびていました。ところが最近は、旅行先として名前を聞くことがほとんどなくなりました。

理由は治安です。2021年2月のクーデター以降、ミャンマーでは不安定な状態が続いていて、外務省はほぼ全土に危険レベル2〜3を出しています。この記事では、今の危険レベル、地域ごとの状況、どうしても渡航が必要な人の注意点を、外務省の情報をもとにまとめました。

1. ミャンマーの今の治安ってどうなの?

(最終確認日2026年10月26日)

ミャンマーの現在の治安に関しては決してよいとは言えません。外務省の危険レベルではヤンゴン、ネーピードーともに危険レベル2(不要不急の渡航中止)に指定されています。

また、ミャンマーの西にあり、バングラデシュと国境を接するラカイン州などは危険レベル3(渡航中止勧告)に指定されています。

2. 本当に行けるのかどうか

ミャンマーへの渡航は不可能ではありません。外務省の危険レベルはあくまでも勧告であり、渡航自体は可能です。実際にタイのバンコク経由などで日本からミャンマー(ヤンゴン行き)の便も出ています(2026年10月時点)。ただ、その分安全に関して自己責任が求められる部分があります。また、会社や大学など所属機関によって渡航を止められる可能性があるため、渡航する際には注意が必要です。

3. 都市・地域ごとの状況

状況は地域ごとに異なります。

ヤンゴンやネーピードーはレベル2です。ただ、ラカイン州やチン州、シャン州、カチン州、カレン州の一部地域はレベル3に指定されています。民族によっては武装組織を持ち、独立後から国軍との間で戦闘が繰り返されてきました。また、地域によっては2021年2月1日のクーデター以降各地で国軍と国軍に反対する民主派勢力の衝突が継続的に発生し、戒厳令が5年以上たった今も発令されています(2025年7月31日時点で計63地区。外務省 海外安全ホームページ)。加えて、2025年12月末から2026年1月にかけて実施された総選挙では軍系政党が圧勝し、その結果に関する反発や衝突が今後も予想されています。

4. 治安が悪化した理由

2021年2月1日に発生したクーデターがきっかけです。前年2020年11月に開催された総選挙でアウンサンスーチー率いるNLD(国民民主連盟)が圧勝して以降、国軍はNLDによる不正選挙を訴え続けてきました。その後、軍側は票の再集計を求めますが、NLD側がそれを受け入れなかったことでNLDと軍側の交渉が完全に決裂してしまいます。これがクーデターにつながっていきました。

クーデター発生後は市民によるデモや市民不服従運動が全国で広まりました。加えて少数民族武装勢力による抵抗も各地で相次ぎました。しかし、こうした抵抗に軍は暴力行為や銃による発砲、拘束行為などで弾圧をしました。これらの攻撃によっていまだにたくさんの犠牲者が出ています。また、国内・国外避難民の増加にもつながりました。このような状況は現在でも続き、いつ状況が悪化してもおかしくないような状況です。

5. 渡航が必要な場合の注意点

渡航する際はどのような理由でもビザを必ず取る必要があります。詐欺サイトに注意して、政府公式ページからe-visaがあるので渡航前に取得しておきましょう。

また、保険に入っておくと安全です。ただ、保険会社によっては戦争や武力行使、テロなどに関して保険金が支払われない場合があるため、あらかじめ確認しましょう。

加えて、渡航直前まで外務省の海外安全ホームページを見て情勢の変化を把握しておくことも重要です。クーデター以降ミャンマーの情勢は不安定であり急に悪化する可能性もあります。特に総選挙や政治的変動など大きな変化の前後は抗議デモや衝突が増える可能性があるため避けた方がよいです。

外務省が運営する「たびレジ」もあります。無料で出発直前から帰国まで大使館や領事館から渡航国の情勢変化に関する情報をメールで受け取ることができます。

そして、渡航する際には必ず、緊急連絡先を確認しておきましょう。

6. ビザと入国の今

入国の際はビザが必須です。ただ、目的によって値段や期間が違うので注意が必要です。サイトで目的や期間をしっかり確認しておくと安心です。

しかしながらどの目的で渡航する場合にもパスポートの残存有効期間が6か月以上必要なので渡航前に確認しておきましょう。

e-Visa の申請はこちら(ミャンマー政府公式): https://evisa.moip.gov.mm/home

7. 緊急連絡先

(2026年10月26日確認)

以下は渡航中にもしものことが起こった場合の緊急連絡先です。渡航前に確認しておきましょう。

在ミャンマー日本国大使館住所 No. 100 Natmauk Road, Bahan Township, Yangon, Myanmar
電話番号 +95-(0)1-549644~8
警察電話番号 199
救急電話番号 192
消防電話番号 191
たびレジhttps://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html

終わりに

ミャンマーには魅力的な観光地がたくさんあります。しかしながら現在は、観光で訪れるのが難しい状況です。渡航を考えている方は、出発の前に必ず外務省の海外安全ホームページで最新の情報を確認してください。

ただ、現地に行けなくても、日本にいながらミャンマーにふれることはできます。日本国内にもたくさんミャンマー料理店や雑貨店はありますし、留学生や働いている方もたくさんいます。挨拶や料理名を少し覚えるだけで現地に行かなくとも日本国内でミャンマーとの距離をぐっと縮める方法はたくさんあるはずです。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました!次回もお楽しみに!

参考文献(10件)

書籍

  1. 中西嘉宏(2022). ミャンマー現代史. 岩波書店
  2. 根本敬(2014). 物語 ビルマの歴史. 中央公論新社

Webページ

  1. 在ミャンマー日本大使館 Embassy of Japan Myanmar 「大使館案内」,在ミャンマー日本大使館 Embassy of Japan Myanmar. https://www.mm.emb-japan.go.jp/itpr_ja/aboutus_ja.html,(2026-10-19)
  2. ‘Visa form download, mail service system, bank information and Public health requirement for travel’Embassy of the Republic of the Union of Myanmar(2026), https://myanmarembassytokyo.org/visa-information/ ,26 Oct 2026
  3. 外務省(2026).「ミャンマー連邦共和国 基礎データ」.外務省 ミャンマー連邦共和国.https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/myanmar/data.html#section1 ,(2026-10-19)
  4. 外務省(2026).「ミャンマー危険・スポット・広域情報」.外務省 海外安全ホームページ.https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_018.html#ad-image-0 ,(2026-10-24)
  5. 外務省(2026). 「ミャンマー」.外務省 海外安全ホームページ. http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbimmigration_018.html ,(2026-10-26)
  6. JETRO日本貿易振興機構(ジェトロ) (2026).「ミャンマーで政変後初の総選挙開催、軍系政党が過半数獲得」.地域・分析レポート. https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2026/c212001fc11a5fd2.html, (2026-10-26)
  7. ‘Myanmar Evisa(Official government)’, The republic of the Union of Myanmar, MINISTRY OF IMMIGRATION AND POPULATION, https://evisa.moip.gov.mm/home, 26 Oct 2026
  8. たびレジ(2026). 「たびレジトップページ」.外務省海外旅行登録.https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html ,(2026-10-26)

Myandemy Japanについて

Myandemy Japan株式会社は、日本で学び、働きたいミャンマーの若者を支援する会社です。日本語を学ぶだけで終わらせず、その力を留学や就職といった次のステップにつなげることを目指しています。主な事業は、キャリア支援アプリ「myandemy.ai」の開発・運営、学習者のレベルに合わせたオンライン日本語授業、進学先の学校選びから出願準備までを伴走するキャリアコーチングです。また、ミャンマーの料理や衣装などを体験できる文化交流イベントも企画し、日本の方にミャンマーを身近に感じてもらう活動にも取り組んでいます。また、その経験を、企業の営業・マーケティング・事業開発にも活かしています。

執筆

Tsuzumi

Myandemy インターン(東京外国語大学 言語文化学部でビルマ語を専攻)

言語オタクで、ロシア語やタイ語も勉強中。

日本語を学ぶミャンマーの人へmyandemy.ai で、JLPT対策もAIチューターへの質問も、ビルマ語で。アプリを見る